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中国・広東省恵州市で電気自動車(EV)メーカー・小鵬の自動車に乗っていた5歳の男児が指の一部を切断する重傷を負った。写真はX9。
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中国・広東省恵州市で電気自動車(EV)メーカー・小鵬の自動車に乗っていた5歳の男児が指の一部を切断する重傷を負った。中国メディアの華商報が26日に伝えた。
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報道によると、陳さん一家が小鵬X9(XPeng X9)に乗って外出していた際、5歳の息子が2列目のシートの天井部分に設置された折り畳み式スクリーンの支柱部分に左手の人差し指の先の部分を挟まれ、その場で切断された。男児はすぐに病院に運ばれたが、医師によると完全回復はできない可能性があるという。
陳さんによると、当時、男児は左手の親指でスクリーンの前面に触れ、人差し指は背面に置いていた。その際にスクリーンが折り畳まれたことで、支柱部分がはさみのような形となり指が切断されたという。陳さんは「指詰め防止機能の設計不備が子どもの指切断につながった」とし、同社に対し治療費や慰謝料など計10万元(約200万円)の賠償を求めたが拒否された。同社からは現在までに具体的な補償案の提示はないという。
同社の担当者は「スクリーンはタッチパネル式ではなく、リモコンやボタン操作で折り畳まれる仕様になっている」と説明。「スクリーンには指詰めを防止する機能はないが、(タッチパネルではないため)通常はその位置に手が触れることはない。子どもが立ち上がって手をそこに置かない限りリスクは生じないはず」とした。
一方で、「この件はフィードバックし、関連部門で改善を検討する」とし、同車種の所有者に対してスクリーンのチャイルドロックを有効にするよう推奨した。また、陳さんへの賠償拒否については「こうした事態には人道的見地から対応する。担当者が当事者と連絡を取り、適切な案を提示する予定」と述べたものの、具体的な補償案については言及しなかった。
中国のネットユーザーからは「設計上の欠陥なのに賠償を拒否するとは」「(賠償要求が)10万元?100万元(約2000万円)でも足りないと思うが」「これは賠償に応じるべき。子どもに不可逆的な傷を負わせているのだから」との声がある一方、「この状況を見るに、子どもはどうやって天井にあるスクリーンに触れることができたのか」「普通の状況では(指が挟まる位置は)触れることができないはずだが」「包丁と同じ。うっかり子どもの手の届くところに置いておいて、指を切ったら包丁の製造会社に賠償を求めるようなもの」といった意見も出ている。(翻訳・編集/北田)
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