<サッカー>帰化2.0時代も、中国のW杯への道は広がらず―中国メディア

Record China    2025年3月30日(日) 17時0分

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27日、観察者網は、サッカー中国代表が「帰化2.0」の時代に入ったとする一方で、それでもワールドカップ出場の道が広がるわけではないとする記事を掲載した。

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2025年3月27日、観察者網は、サッカー中国代表が「帰化2.0」の時代に入ったとする一方で、それでもワールドカップ出場の道が広がるわけではないとする記事を掲載した。

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記事は、サッカー中国代表が2026年ワールドカップ出場を目指し、再び外国人選手を帰化させる「帰化2.0」の時代に入ったと紹介。その象徴的な選手がオーストラリア戦でデビューを飾ったブラジル出身のMFセルジーニョであり、セルジーニョが以前から中国リーグで活躍するとともに、ワールドカップへの強い思いを持っていたとした。

そして、昨年10月にセルジーニョが中国代表のイバンコビッチ監督と北京で会談し、年俸が以前より低くなるにもかかわらず中国代表としてプレーする意思を固めたとした。一方で、帰化のためには中国に5年以上住んでいる証明や犯罪歴がないことの証明なてど多くの書類を準備し、さまざまな条件を満たす必要があったほか、ブラジルとイタリアの二重国籍を持っていたことから両方の国籍を放棄する手続きも煩雑を極めたと紹介。それでもセルジーニョは諦めず、ついに3月12日、ブラジル国籍の離脱手続きが完了し、中国国民となったのだと伝えた。

一方、セルジーニョのほかにも同じくブラジル出身のMFオスカルも帰化を目指していたものの、こちらは実現しなかったことに言及。中国国内リーグに所属するオスカルは「奥古楼(アオグロウ)」という中国名まで与えられ、本人も「中国の心を持っている」と語るなど帰化に前向きな姿勢を見せ、中国代表のイバンコビッチ監督も彼の代表入りを強く望んでいたにもかかわらず、最終的には「個人的な理由」で中国国籍を取得することができなかったと伝えた。


記事は、中国サッカー協会が2019年ごろからブラジル人選手を中心とする多くの外国人選手を帰化させた「第一波」を起こし、エウケソンをはじめ、アラン、洛国富(アロイージオ)、フェルナンドなどが代表でプレーしたが、高額な年俸に見合う成績を残せず、多くの選手が中国を去ったことを紹介。この試みは成功とは言い難く、当時の中国サッカー協会会長の責任を指摘する声もあるとした。

その上で、中国サッカー協会が「第一波」で失敗した外国人の帰化戦略を再び始めた理由として「ワールドカップへのわずかな希望を繋ぎたいからだ」と考察。セルジーニョの加入は中国サッカーにとって新たな一歩だと認めつつも、現在行われている26年大会のアジア予選で次戦のインドネシア戦に負けると突破が非常に厳しくなることに触れ、オスカルの帰化失敗事例と合わせて「ワールドカップ出場という目標達成への道のりは、決して平坦ではない」と指摘した。(編集・翻訳/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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