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30日、韓国・朝鮮日報が「低下した視力を回復させられる網膜再生技術を、韓国の研究チームが開発した」と伝え、ネット上で注目を集めている。資料写真。
2025年3月30日、韓国・朝鮮日報が「低下した視力を回復させられる網膜再生技術を、韓国の研究チームが開発した」と伝え、ネット上で注目を集めている。低下した視力を回復させる治療薬はこれまで開発されていない。
記事によると、韓国科学技術院(KAIST)は30日、キム・ジヌ教授の研究チームが網膜の神経の再生を通じて退行性網膜疾患の治療法を開発したと発表した。
網膜疾患を患っている人は世界に3億人以上いるとされている。研究チームは、今回の技術を活用した治療薬を開発する予定で、28年に臨床試験の開始を目指している。
今回の研究は、魚類に網膜を損傷しても再生が活発に行われる特徴があることに着目したところから始まった。魚類の網膜には「ミュラーグリア」と呼ばれる細胞が存在し、この細胞は脱分化して新しい神経細胞を生成する。一方、人を含む哺乳類にこの機能はなく、網膜は一度損傷すると回復が難しい。
研究チームは、哺乳類においてミュラーグリア細胞の脱分化を抑制する役割を持つ「PROX1」というタンパク質を発見し、網膜で生成されるPROX1が細胞に蓄積すると、網膜が再生されない事実を突き止めた。このPROX1に結合する抗体を見つけ、それをマウスに投与したところ、網膜の神経細胞が再生され、視力が回復したという。
この記事を見た韓国のネットユーザーからは「本当に誇らしい」「ノーベル賞をあげてほしい」「視力、歯、毛髪…誰もが悩みを抱えるこの3点セットのうち一つでも復元可能な技術を開発したら驚くべき偉業」「これが実現したら、人間の老後の暮らしがより豊かなものになる」「商用化されて、苦しんでいる多くの人たちの希望の光になりますように」「科学技術が発展してこそ国が発展する」「中国に技術を盗まれないよう気をつけて」などの声が上がっている。(翻訳・編集/堂本)
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