中国の研究者、1万6000年前の人類の容貌を復元

CRI online    2025年4月1日(火) 16時20分

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中国の研究者が1万6000年前の人類の容貌を復元しました。

中国南西部の広西チワン族自治区にある広西師範大学の公式サイトによると、論文「中国南方婭懐洞遺跡における後期更新世人類化石の容貌復元」(後期更新世は12万6000年前~1万1700年前)が3月初め、国際学術誌「考古科学ジャーナル」の公式サイトに掲載されました。これは広西師範大学、英国のアルダー・ヘイ・チルドレンズNHS財団トラスト、中国科学院古脊髄動物・古人類研究所などの研究者らが進めた共同研究の成果です。同研究は、今から約1万6000年前の広西婭懐洞遺跡から出土した古人類の頭蓋骨の幾何形態計測分析と3Dによる容貌の復元で、中国南部地域の初期人類の体質の特徴や人類の顔の形質的特徴の進化を研究する上で、重要な技術や方法、参考資料を提供するとみられています。

婭懐洞遺跡は広西チワン族自治区隆安県に位置し、中国南部で重要な先史時代の洞窟遺跡です。同遺跡から出土した人類の頭蓋骨は正確な地層の位置と信頼性の高い年代測定が可能で、中国南部でこれまでに発見された唯一の完全な化石です。

研究チームは非剛体レジストレーションアルゴリズムを利用して、同遺跡の古人類の頭蓋骨の仮想修復を完了しました。また、3Dによる幾何形態測量法を利用し、同遺跡から出土した頭蓋骨と現生人類の頭蓋骨の幾何形態の共通点と相違点を比較して分析しました。研究結果により、同遺跡の頭蓋骨の大きさは現生人類の女性の頭蓋骨より大きく、幾何形態は現生人類の男性と女性の重複領域に位置しますが、形状はより女性に近く、高く盛り上がった前頭骨が特徴とのことです。

また、再現された顔面部は現生人類より大きく、頭蓋骨の形状は復元された顔面部の形状とほぼ一致しています。同遺跡は2014年に発見された旧石器時代の洞窟遺跡で、文化的な角度から、旧石器時代の初期(4万4000年前~3万年前)、中期(2万5000年前~2万年前)、末期(1万6000年前)、新石器時代(5000年前~4000年前)の四つの時期に分けられます。4万年にわたる文化の蓄積により、中国南部や東南アジアにおける旧石器時代の文化研究の重要な指標とみられます。(提供/CRI

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