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7日、中国国防報は、韓国国内の政治が大きく乱れる中で、韓国軍が頻繁に軍事活動を展開してその実力を誇示していることを報じた。写真は韓国国防部のサイトより。
2025年4月7日、中国国防報は、韓国国内の政治が大きく乱れる中で、韓国軍が頻繁に軍事活動を展開してその実力を誇示していることを報じた。
記事は韓国国防部が近ごろ立て続けに軍事活動を発表していると紹介。3月下旬に終了した米韓合同軍事演習「フリーダムシールド」では作戦能力の向上と米軍との連携強化を図り、米韓合同対潜演習「シー・ドラゴン」ではP-3C対潜哨戒機が参加し、対潜能力を同盟国と協調して高めたとした。また、米韓日海上軍事演習ではイージス艦「世宗大王」とミサイル駆逐艦「大祚栄」が米海軍の空母打撃群に加わり、弾道ミサイル防衛の連携を強化したほか、多国籍合同演習「コブラゴールド」には揚陸艦「露積峰」が派遣され多国間での協力体制を示したと伝えた。さらに、韓国空軍がF-35AとF-16戦闘機を米空軍との合同訓練に参加させ、航空戦力の連携を深める動きを見せたと紹介した。
また、韓国軍は軍事活動を通じて多岐にわたる新型戦力の導入と開発を積極的にアピールしているとも指摘。3月上旬には察知・攻撃能力を持つMH-60R「シーホーク」対潜ヘリコプターの引き渡し式が行われイージス艦への配備が示唆されたほか、昨年米国から調達したP-8A対潜哨戒機も今年上半期に作戦能力獲得予定だとした。
さらに、独自の防衛能力強化として、「玄武」-4弾道ミサイルの開発や軍事偵察衛星の打ち上げを推進しているほか、AI技術を導入した作戦分隊や訓練場の建設計画、意思決定を支援する生成AIシステムの開発など次世代の戦力基盤構築に向けた動きも進めていると紹介。新設の海軍機動艦隊司令部が初の演習を終えたこと、駆逐艦「文武大王」が遠洋派遣されたことを合わせて伝えた。
記事はその上で、韓国軍による実力誇示について海外メディアが、政局の動揺や軍の高官不在という状況の中で秩序の安定を外部にアピールしつつ、国内の求心力を高めようとしていると分析していることを紹介する一方、韓国軍では近ごろ複数の事故や故障が発生しており、各方面から疑問の声が出ていることを伝えた。
そして、事故や故障の例として、海軍機動艦隊司令部の初の演習では駆逐艦が故障し、作戦計画に影響が出たこと、3月にはF-16戦闘機が住宅地を誤爆して住民に被害が出る事故や無人機とヘリコプターの衝突事故が発生したことに言及。軍事専門家からは装備の維持管理や訓練体制の不備を指摘する声が上がっているとした。
さらに、一連の事故に加え、最近の山火事救援活動における韓国軍の対応が地元メディアから非専門的で効率が低いと批判されたことも国民の信頼を揺るがす要因となっているほか、同盟関係にある米国からエネルギー分野などで「センシティブな国」に指定されたというある種の「裏切り」も韓国軍の今後に暗い影を落としているとの見方を示した。(編集・翻訳/川尻)
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