人気アニメ「ダンダダン」第2期の放送決定、作中に登場する都市伝説を徹底解説―台湾メディア

Record China    2025年4月9日(水) 23時0分

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4日、米男性ファッション誌「GQ」の台湾版は人気アニメ「ダンダダン」に登場する都市伝説を解説した記事を掲載した。

2025年4月4日、米男性ファッション誌「GQ」の台湾版は人気アニメダンダダン」に登場する都市伝説を解説した記事を掲載した。

龍幸伸氏による漫画が原作の人気アニメ「ダンダダン」の第2期が7月3日に放送を開始することが決定した。物語は高校を舞台に主人公の綾瀬桃と高倉健が宇宙人や幽霊の存在に対する意見の違いから知り合い、宇宙人と幽霊を巻き込んだ怪奇現象に遭遇するところから始まる。霊媒師の家系に生まれた綾瀬は超能力を持つ。高倉はオカルトに熱中するオタクだが、幽霊との遭遇を経て都市伝説の「ターボババア」に取りつかれ、強大な力を手に入れる。

記事は、「ターボババアは馬と並走する老婆の伝説として江戸時代にまでさかのぼることができる。現代に至っては、いくつかの派生したバリエーションがあり、大きく三つの説が主流だ。一つ目は北海道での伝承であり、トンネル内に現れてバイクのライダーを標的にするというもの。二つ目は車のドライバーの注意をそらせて事故を誘発するといい、三つ目は車と速度を競い、もし勝ってしまうと、翌日その車は鉄くずになるというものだ。『ダンダダン』におけるターボババアは単に速い存在ではない。登場時には恐ろしい怪物として描かれていたが、後に心霊スポットのトンネルに棲みついているのは生前に暴行を受けて殺害された少女たちの怨霊の『地縛霊』を鎮めるためであることが判明する。なお、このターボババアは他の作品にも登場しており、代表的な例としては『地獄先生ぬ~べ~』がある」と紹介した。

その上で、「前述のように、『ダンダダン』でトンネルに存在するのは暴行を受け殺害された少女たちの怨霊で、それらが「地縛霊」となって巨大なカニの形で出現する。作中の設定では、『死者は三途の川を渡るために沢ガニになる』と語られている。『三途の川』とは日本の伝説において現世と冥界を分かつ川のことだが、『沢ガニになる』という内容は一般的な民間伝承や文献には見られない。これは作者がどこかで耳にしたマイナーな言い伝えか、あるいは完全な創作と考えられる。現実の民間信仰において『地縛霊』となる条件は多様で、自らの死を受け入れられなかったり、死を認識していなかったりする亡者が、生前の土地や建物にとどまることが多い。特に戦争、事故、災害、自殺などの突発的な死を遂げた者や、恨みを抱いたまま死んだ者が地縛霊になりやすい。そうした霊は『死の自覚』を持つまでその場にとどまり続けるとされている」とした。

続けて、「トンネルは日本における都市伝説や心霊スポットの定番で、中でも特に有名なのが『犬鳴トンネル』だ。福岡県宮若市と糟屋郡久山町の間に位置し、犬鳴山周辺の山々を貫いている。1975年に『新犬鳴トンネル』が開通した後、旧犬鳴トンネルは廃墟となった。その後、この旧トンネルは違法投棄や暴走族のたまり場として使われるようになり、88年には有名な焼殺事件が発生。さらに2000年には近隣の犬鳴ダムで遺体遺棄事件も起きている。これらの事件を背景に、旧犬鳴トンネルには多くの都市伝説が生まれた。最も有名なのは、旧犬鳴トンネルの先には『犬鳴村』という恐怖の村があるというもの。そこは数百年前から外界と断絶して暮らしてきた村で、近親婚が続いた結果、住民は凶暴化しているとされているが、そのような村は地図に存在しないという」とした。

また、「『ダンダダン』に登場するアクロバティックさらさらは、背が高く、腰まで届くさらさらとした長髪と黒い目を持ち、壁を素早くよじ登ったり、屋根から屋根へ飛び移ったりと、俊敏な動きを見せる存在だ。作者に涙を誘う過去を与えられたことで、非常に人気の高いキャラクターとなった。アクロバティックさらさらは生前、幼い娘を育てるシングルマザーだった。娘を養うためにさまざまな仕事を掛け持ちし、時には体を売ることさえしていた。しかし、娘が闇金に借金のカタとして連れ去られたことをきっかけに絶望し、無念のうちに自殺。その後、目的もなく記憶も曖昧な幽霊となり、自分を亡き母と勘違いした幼い白鳥愛羅(しらとりあいら)を娘と思い込み、妖怪と化して10年もの間、愛羅をつけまわす存在となったのだ」と説明した。

さらに、「セルポ星人にまつわる都市伝説を語るにあたって、1940年代末期の米国で起きた『ロズウェル事件』に触れないわけにはいかない。当時、米国では『モーグル計画』という軍事プロジェクトが進行していた。この計画は高高度の気球に取り付けたマイクでソ連の核爆弾実験による音波を遠距離から探知しようとするもの。しかし、この高高度気球が未確認飛行物体(UFO)に衝突され、共に墜落したという伝説が生まれ、時を経てさまざまな説が広がった。さらには『プロジェクト・セルポ』という秘密計画が存在し、政府が米国軍人を惑星セルポに送り込んだという話まで流布している。『ダンダダン』の中でセルポ星人は全員が男性で構成された種族として描かれている。個体数を増やすために複製技術を用い、失われた生殖機能を取り戻すために人間を襲う。また、すべてのサセルポ星人は同一の思考を維持しなければならず、思考の変化を見せた個体は『不良品』として扱われてしまう」と述べた。

それから、「フラットウッズ・モンスターとは、その名の通り米国のウェストバージニア州ブレクストン郡フラットウッズで52年に目撃された怪物で、身長3メートルの宇宙人として知られている。地元の男性3人の目撃証言によると、それは丸く赤い顔を持ち、尖ったフードのようなフレームに囲まれていて、スペードのエースのような形の頭に、小さくかぎ爪のような手を持っていた。また、体には衣服のようなひだがあったという。このフラットウッズ・モンスターはすぐにメディアを通じて全米に広まり、都市伝説となった。『ダンダダン』では、桃が誤って結界の札を破ってしまったことで出現し、その姿はなぜか力士のように変貌している」と紹介した。

このほか、「ドーバーデーモンは米マサチューセッツ州ドーバーで目撃された類人型の謎の生物だ。懐疑論者の間では、この存在は実際には鹿や牛の子どもであった可能性が高いとされている。『ダンダダン』でこのドーバーデーモンはシャコ星人として描かれている。種族不明の戦闘型宇宙人として設定されており、筋骨隆々で、ボクサーのような姿をしている。さらに、この宇宙人はセルポ星人の手によって強化戦闘形態へと改造されており、その拳は非常に強力で、水中においてはその威力が十倍に増す。ただし水中戦では頻繁な呼吸の必要があるという弱点を持っている」と説明した。

そして、「『ダンダダン』では、ネッシーもまたセルポ星人によって雇われた殺し屋として登場するが、敵味方関係なく無差別に攻撃してしまう設定となっている。ネッシーはスコットランドのネス湖に生息しているとされる謎の生物で、その姿は古代のプレシオサウルスに似たものとして語られてきた。ネッシーに関する最古の記録は西暦565年に修道士・アドムナンが記した『聖コロンバの生涯』にあり、ネス湖のほとりで地元の若者が『水の怪物』に襲われて死亡したと記されている。そして1933年、ついにネッシーの姿を捉えた最初の写真が撮影され、英国のタブロイド紙デイリー・エクスプレスによって大々的に報道された」と言及した。(翻訳・編集/岩田)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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