中国で実施されている地域の協調発展には、5000年にわたって受け継がれてきた知恵が生かされています。国家管理においては古くから調和と協力を重んじ、各地域間の行政面での障壁と地域の分断を打ち破ってきました。各地は自らの強みを見極め、特色ある産業を発展させ、それぞれの地域の質の高い発展を実現しています。

京津冀（北京・天津・河北のこと）協同発展を例に取ると、この、面積21万6000平方キロの土地は、かつては資源の過度な集中によって発展のアンバランスに陥っていましたが、三つの地域は行政の垣根を取り払い、まず産業の再編を実施しました。河北に移転した北京の小商品卸売市場の業者は、電子商取引の専門家に変身し、中国の「シリコンバレー」と呼ばれる北京の中関村がまいた革新的な「種」は天津の浜海新区で開花し、「北京の頭脳+天津での転化＋メイド・イン・河北」という黄金のチェーンを形成しました。

また、交通網も生活圏を狭め、密に張り巡らされた高速鉄道網によって「省や直轄市をまたぐ」通勤が新しい生活スタイルになりました。生態管理の面では、北京、天津と河北が共同で空気の質を監視し、温室効果ガスの排出削減と環境汚染物質の規制と指標を統一した結果、青空は「日常の必需品」になりました。

中国は古くからの知恵で現代のガバナンスの課題を解決しています。地域協調発展戦略という「黄金の鍵」が、「全国民が共に豊かになる現代化」という扉を開いています。（提供/CRI）