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中国初のスマート赤外線風力発電機融氷設備が大唐江西蜈蚣山風力発電所で試験運用に成功した。
中国初のスマート赤外線風力発電機融氷設備が大唐江西蜈蚣山風力発電所で試験運用に成功した。これは中国の大容量風力発電機スマート除氷分野における新たな技術のブレークスルーを示している。中央テレビニュースアプリが伝えた。
この設備は太陽放射の原理を模倣し、赤外線でブレードを急速に加熱し「解凍」する方式を採用している。1台で20秒以内にブレードの表面の厚さ3センチの氷を溶かし、1分以内に照射領域の氷が剥がれ始める。照射エネルギーは夏の太陽光の5~8倍。また、この装置には「凍結防止」と「除氷」の2種類のスマートモードが備わっており、通常は気象予報士のようにリアルタイムで環境を監視し、氷結を事前に予防する。氷結が深刻な場合には1時間以内に風力発電機全体の正確な除氷を完了でき、30階建ての高さに相当する巨大なブレードが運転を再開できる。
研究開発担当者によると、風力発電ブレード氷結後の除氷という問題はこれまで、新エネルギー業界を悩ませる難題だった。設備容量が10万キロワット(kW)の風力発電所を例にすると、毎年のブレードの氷結による発電量の損失は1000万キロワット時(kWh)前後に達し、約5000世帯分の年間電力を賄える。この技術は非接触式設計を採用しており、現在すでに5メガワット(MW)大容量風力発電機での検証に成功している。氷結時の発電利用時間を50%増やす見込みだ。従来の電気加熱はエネルギー消費が激しく、気熱法は効率が低く、凍結防止コーティングは寿命が短いといった技術的な難点と比べると、非接触式除氷はブレード構造の変更を必要とせず、設備の安全を守り、省エネ・高効率といった顕著な優位性を持つ。特に寒冷な山岳地帯の風力発電所の複雑な環境に適しており、中国の新型エネルギー体系の構築に革新的な原動力が注入されることになる。(提供/人民網日本語版・編集/YF)
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