中国工業・情報化部弁公庁はこのほど、「2025年工業・情報化標準作業要点」を通達し、その中で5G-A（第5世代移動通信システムの進化・強化版）、低空情報インフラ、6G、量子暗号通信などの標準研究を推進することを打ち出した。中国新聞社が伝えた。

同要点は、「今年も新興産業の標準体系の整備を継続し、未来産業に向けた標準研究について先を行く展開を行い、業界標準を1800件以上策定し、新興産業・未来産業の標準化技術機関を5カ所設立する」とした。

同要点には、新興産業の標準構築について以下のような重点的な取り組みが明記されている。

▽クラウドコンピューティング、ビッグデータ、ブロックチェーン、北斗衛星測位システムなどの新世代情報技術標準の最適化と整備

▽新型情報インフラを巡る標準体系構築の加速、5G-A、低空情報インフラ、6G、量子暗号通信などについての標準研究の推進

▽先進金属・先進非鉄金属・先進高分子などの新材料、重要部品・スマートコネクテッド技術・全ライフサイクル管理などを備えた新エネルギー自動車、特殊産業の応用などに使用されるロボット、先端デジタル制御工作機械・医療機器・緊急対応安全設備などの先端設備、グリーンスマート船舶・深海極地装備品などの船舶海洋プロジェクト用装備品、低空産業・大型航空機などの民間航空についての標準体系の構築を進める。

また同要点は、未来産業の標準策定を巡り、メタバース、ブレイン・マシン・インタフェース、量子情報、人型ロボット、生成AI（人工知能）、バイオものづくり、先進コンピューティング、未来のディスプレー、未来のネットワーク、新型エネルギー貯蔵などについての標準研究を進めることを打ち出した。（提供/人民網日本語版・編集/KS）