中国・浙江省杭州市の西湖で男性がオシドリを殺害する騒動があった。中国メディアの瀟湘晨報が9日に伝えた。

【その他の写真】

現地管理局によると、今月7日午後5時ごろ、西湖の長橋付近で遊んでいた男性（34）が所持していたスリングショット（パチンコ）でオシドリを撃ち殺害。死体を回収しようとしたものの流されたため諦め、その場から立ち去ったという。

オシドリは中国で国家二級重点保護動物に指定されており、現地当局は男性の行為について「法的に厳しく対処する」としている。

また、現地の観光当局は市民や観光客に対し、「野生動物を保護し、自然環境を大切にすることが私たち全員の責任と義務。もし野生動物が危害を加えられていたり、自然環境が破壊されていたりするのを目撃した場合は、速やかにスタッフに連絡してほしい」と呼び掛けている。

中国のネットユーザーからは「警察が引っ捕らえるべき」「スリングショットを持ち歩いて鳥を狙うって、どういう人間なんだ。善人でないことは間違いない」「心が痛む。オシドリのような人畜無害で、中国文化の中で愛されてきた動物にこんなことをするなんて」「犬や猫もそうだけど、小動物の命をもっと大事にしてほしい」「動物にこういうことをするやつは人間にも同じことをする」「スリングショットは販売禁止にすべきだ。危険」といった声が上がっている。（翻訳・編集/北田）