中国の農業機械産業が海外展開を加速させています。特にアフリカでの需要が高まり、中国製農機の輸出が急増しています。

浙江省永康市でこのほどアフリカ向けの農業機械オンライン展示会が開催され、ケニアやエジプト、モロッコなどの政府関係者やバイヤー100人以上が参加しました。参加者からは中国農機の性能やコストパフォーマンスに対する高い評価が寄せられました。中国製品は小型から大型まで幅広く、地域ごとの農業事情に柔軟に対応できる点が強みです。

浙江省は中国の主要な農機製造拠点の一つで、農機メーカーが4200社以上あり、総生産額は110億ドルを超えています。​アフリカへの農機輸出は年平均20％増加し、エジプトやモロッコなどに製品を販売しています。​

湖南省も農機輸出の主要省で、2023年には農機製品の輸出額が4億5800万元（約89億3000万円）に達しました。同省の大手メーカー・​中連重科は欧州や南米、東南アジア、アフリカなど多くの国と地域で事業を展開しています。​特に新型トラクターが高い評価を受けています。

中国の農機メーカーは技術革新と製品の多様化を通じて、海外市場で競争力を高めています。​特にアフリカでは現地の農業ニーズに応じた製品とサービスを提供し、現地の農業機械化と生産性向上に寄与しています。​これらの取り組みにより、中国農機産業の国際的な影響力が一層増しています。（提供/CRI）