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14日、韓国・MBNによると、2014年に発生したセウォル号沈没事故の原因は、操舵装置の故障や復元力不足など、船体そのものにあったとの結論が出た。写真は韓国。
2025年4月14日、韓国・MBNによると、14年に発生したセウォル号沈没事故の原因は、操舵装置の故障や復元力(船体が傾いた時に元に戻ろうとする力)不足など、船体そのものにあったとの結論が出た。
木浦(モクポ)地方海洋安全審判院がこのほど、「昨年11月に『旅客船セウォル号転覆事件』を裁決した」と明らかにした。一般の事件・事故の裁判のように、海洋船舶事故は海洋安全審判院で審判が行われる。この時に作成された裁決書は裁判における判決文と同等とされる。
裁決書によると、沈没原因について、潜水艦との衝突など外部要因を疑う「外力説」は完全に排除された。引き揚げた船体を調べた結果、損傷部分に外からの力が働いた跡だと断定できるものは確認されなかったという。また、急旋回は操舵手のミスではなく、操舵機が「正常ではない作動」をしたために発生したと判断された。
セウォル号は旅客定員を増やすために船体を増改築しており、重心が高くなり復元性が著しく低くなっていた。復元性の低い船舶は貨物を減らす必要があるが、セウォル号はむしろ、許容量(1077トン)の2倍近い2214トンもの貨物を積んでいたことが分かった。その上、しっかり固定されていなかった貨物が一方に偏ったため旋回と傾きが強くなり、海水が流れ込んで復元性を喪失したと結論づけられた。
乗船者476人のうち304人が死亡または行方不明となる大規模な人命被害が発生したのは、船員らが積極的に救護措置を取らなかったためだとも指摘している。
こうした結論を受け、木浦海審はイ・ジュンソク船長をはじめ航海士、機関士など5人の免許を取り消し、機関士2人、航海士1人の業務を6カ月~1年間の停止とした。セウォル号の船主、清海鎮(チョンヘジン)海運については是正命令を下した。清海鎮海運と関係者らは、こうした結論を不服としており、中央海洋安全審判院で2審の手続きを進めているという。
この記事に、韓国のネットユーザーからは「もう報道されていて知ってる内容ばかり。こんなことに10年もかかったの?」「重要な判決なのに、報道されるまで数カ月もかかるなんて。事故への関心が薄れた上に、政治闘争の材料にされたから…」「10年前から言われていたことなのに、メディアや左派団体が妄言を吐き続けていただけ」「朴槿恵(パク・クネ)元大統領の弾劾はセウォル号事故を機に始まった。左派の扇動、謀略で、全てが彼女のせいであるかのようにされた」「巫俗(ふぞく)にハマった朴槿恵元大統領が人身御供をした。米国の潜水艦と衝突した。いろんなデマが出回った。衝突説を推してた局もあったけど、全部うそだったのか。あきれた」などのコメントが寄せられている。(翻訳・編集/麻江)
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