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生成AIの進化によって、AIが動画を“描く”時代が始まっている。
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映像制作はもはや撮るだけとは限らない。生成AIの進化によって、AIが動画を“描く”時代が始まっている。高価な機材や高度なスキルが求められた映像制作が、誰でも手軽に試せる領域へと変わり始めている。
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この分野でまず注目を集めたのが、米OpenAIが発表した動画生成モデル「Sora」だ。2024年の発表以来、文字から高度にリアルな物理世界を描き出す能力で業界を驚かせた。自然な光の移動、空間認識に即した動き、映画のようなカメラワーク──それらがテキスト1行から生み出される。
中国でもこの分野における開発競争が活発化している。テンセントは3月、自社の大規模言語モデル「混元(Hunyuan)」を応用し、画像1枚と簡単なテキスト入力だけで5秒間の映像を生成するモデルを公開した。
人物画像に音声を組み合わせることで、話す・歌う・踊るといった自然な動作を瞬時に再現できる。肌や髪の質感まで細やかに表現され、誰でも簡単に高品質な映像が作れるのが特徴だ。
Soraが映像のリアリティーや物理的整合性の追求を重視し、没入型の映像体験を志向しているのに対し、中国勢のツールは「誰でもすぐに使える」ことを主眼に置いているようだ。音声同期、キャラクター生成、モーション合成など、実務向けの即戦力の機能が充実している。
生成AIの導入は教育、広告、eコマース、行政PRなどさまざまな分野で現実のものとなっている。企業ユーザーだけでなく一般のクリエーターにも広く開放され、映像制作の間口は大きく広がった。
映像を“描く”力が解き放たれた今、主導権は単に技術力の優劣だけでなく、「誰が物語を語り、どう届けるか」にかかっている。かつて絵筆を握っていたのは画家だった。今、その筆は誰の手にも渡ろうとしている。(提供/邦人NAVI微信公衆号<WeChat公式アカウント>)
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