中国では、女性が高速鉄道列車の発車を妨害する動画がネット上で拡散した。女性は列車内から足を伸ばしてドアが閉まらないようにした。ホーム上では警報音が鳴り響き、駅員は女性の足を車内に押し込もうとし、乗務員は車内から女性を車内に引きずりこもうとしたが、女性は抵抗をつづけた。しばらくすると、旅行用のトランクを持つ人物3人がやってきて、列車に乗り込んだ。現場は深セン北駅で、深セン鉄路公安処（深セン鉄道警察）は同件を事実として、女性を処罰したと発表した。

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事件発生は18日午後1時ごろで、広東省の東莞南駅を起点として、福建省のアモイ駅を終着駅とする高速鉄道のD2404列車が、広東省にある途中駅の深セン北駅に停車した際の出来事だった。女性は駅員や列車乗務員がやめさせようとするにもかかわらず、列車のドア閉めを妨害しつつ、駅ホームのやや離れた場所に手を振って合図をした。しばらくすると、旅行用のトランクを持つ人物3人がやってきて、列車に乗り込んだ。

女性は短いスカートを着用して、その他の服装や髪型などからも、動画ではかなり若いようにも見えるが、警察発表で43歳と分かった。警察発表は20日付で、女性に行政拘留の処罰を科したと説明した。行政拘留とは警察など行政機関が、違法行為であるが格段に悪質ではないと判断した場合に、裁判を経ないで科す拘束処分のことだ。また、過去の事例に照らすと、女性は2000元（約3万9000円）の罰金を科せられる可能性が高いという。

インターネットでは、この女性を非難するコメントが多く寄せられた。「その場で対処すべきだった。ここで重要なのは、彼女に成功させてしまったことだ。あとから2000元の罰金を科してもクソの役にも立たん！ その場で警備員か警察官を呼んで車内に入ってこいつら4人を引きずり下ろし、然るべき処分をするべきだった」と、鉄道側の対応が「生ぬるい」とする意見も多い。

また、動画では駅員や乗務員は女性を制止するが、女性にけがをさせないように気を使っているようにも見える。コメントでは「乗務員は彼女を蹴り飛ばすべきだった」という意見も寄せられた。

さらに「バカ女め。高額の罰金を科せ！ 今後も同じことをするか見ものだ！」と表明した上で、「シンガポールはそういうことで文明国家になれたのだ！ 法律で文明化を促すべきだ！」と論じたコメントもある。シンガポールでは、トイレの流し忘れやごみのポイ捨て、歩行者の信号無視、他国では法律上の責任が問われないか、それほど厳しく追及されない場合でも高額の罰金を科せられる場合が多く、そのことが社会の秩序維持に役立っているとされる。（翻訳・編集/如月隼人）

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— 中国動画 (@RC00547555) April 19, 2025