電子皮膚（E-スキン）は、かつては限られたユーザー向けの製品でしたが、現在ではロボットの必需品となっており、E-スキンの応用範囲が急速に拡大するにつれて、生産と開発も加速しています。広東省と浙江省を取材したところ、現在、中国はE-スキン分野で相対的な優位性を備えており、生産能力も今後飛躍的に拡大する見込みであることが分りました。

浙江省嘉興市の精密コーティング工場では、E-スキン用のメンブレンクロスが高速スプレー加工され、製品として仕上がっています。作業場の蒲永江主管によると、今年に入ってから受注量が大幅に増え、作業場では全員が休みなく、24時間交代で生産しているということです。

生産能力が向上するのに伴って、E-スキンの製造コストも下がり、広東省東莞市松山湖のある企業によると、今年に入って価格が下がったのに伴い、多くのクライアントがロボットの手全体や体の各関節にE-スキンを装着しようと試み始め、出荷量は10倍に増えたとのことです。

中国での人型ロボットの急速な発展により、E-スキンの研究・開発・デザインプランの更新が加速しており、極端な場合は週に1回バージョンが更新されるペースになっています。E-スキンは将来的には、ロボット分野のほか、医療、工業などの分野でより大きな役割を発揮していくと見られています。（提供/CRI）