広西チワン族自治区で発見の新種植物、絶滅危惧種と判明―中国

CRI online    2025年4月23日(水) 19時30分

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広西チワン族自治区で発見された新種植物が絶滅危惧種と判明しました。

中国南西部の広西チワン族自治区林業局によると、同自治区の科学研究者が自治区内の恩城国家級自然保護区で新種の植物の恩城黒面神を発見しました。恩城黒面神は国際的な基準により、絶滅危惧種とみなせるとのことです。この研究成果は国際的な植物学誌の「ノルディック・ジャーナル・オブ・ボタニー(北欧植物学ジャーナル)」に掲載されました。

広西チワン族自治区植物研究所が恩城国家級自然保護区管理センターと連携して同保護区の植物資源調査を行ったところ、石灰岩の崖の上に独特な形態のコミカンソウ(学名:フィランサス・ウリナリア)科に属する植物を数株発見しました。研究チームはその後、形態学に基づく比較や解剖観察、中国内外の関連文献や標本との比較照合を長期にわたって行い、最終的にこの植物がコミカンソウ科オオシマコバンノキ属の新種であることを確認しました。

「恩城黒面神」との中国語名を与えられたこの植物はカルスト地形の場所にだけ生息し、主に日陰で湿った崖壁や岩の隙間の中に生えます。現在のところ広西チワン族自治区大新県恩城保護区内でしか発見されておらず、しかもその分布は2カ所だけであり、群生内の成熟した個体は100株未満です。動物、植物、菌類の地球全体での保全状況に関する世界で最も包括的な情報源である国際自然保護連合の『IUCN絶滅危惧種レッドリスト』で定められた基準によると、恩城黒面神は「絶滅危惧がIA類ほどではないが、近い将来における野生での絶滅の危険性が高い」とされるIB類に属します。

恩城黒面神は中国特有の植物種資源であり、その発見は広西チワン族自治区カルスト地形地域の植物多様性の豊かさを改めて示しただけでなく、恩城保護区の「カルスト生態遺伝子バンク」としての重要な地位を改めて際立たせました。恩城黒面神のカルスト地形への独特な適応メカニズムは、この植物の環境への適応進化を研究するためにも重要な実物サンプルを提供し、植物生態学、進化生物学などの関連分野の研究を深めることを強力に推し進めるとみられます。(提供/CRI

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