2014年10月10日、急性白血病と診断された2歳半の娘の治療費を捻出するため父親がとった行動に、中国全土から同情の声が寄せられている。成都商報が伝えた。

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四川省の農村から山東省済南市へ出稼ぎに出た王さん夫婦に不幸が訪れたのは今年3月。一人娘が急性白血病と診断されたからだ。主治医から四川省成都市の専門病院を紹介された王さんは、娘と自分の母親を連れて成都市へ。王さんの妻は済南市に残り、働いて家計を支えている。これまで支払った医療費は総額30万元（約510万円）を超えており、親戚や友人、知人からも借金をしたという。

これからも高額の医療費を支払い続けなければならないため、王さんはついに中国版ツイッター・微博（ウェイボー）で窮状を訴えた。すると「これを売ってお金に換えて下さい」と女性の生理用品約200袋（1袋20元＝約350円）が王さんのもとに。

「生理用品を男が売るわけにはいかない。だが、自分の母親は娘の世話をしているし、妻は済南にいる」と悩んだ末に王さんがとった行動は、女装することだった。「女装した男性が数日前から路上で生理用品を売っている」とネット上で話題になっている王さんは、「女装した姿を報道されてもかまわない。どうか娘を助けて欲しい」と同紙記者に訴えた。

この記事には現在までに5万件を超えるコメントが寄せられているが、「偉大な父親だ」「彼を責めることはできない」「中国の医療制度が間違っている」と王さんに同情する声がほとんどだった。（翻訳・編集/本郷）