2014年10月14日、中国のインターネット上に「中国人はなぜ並ばない？」と題するブログが書き込まれた。建国記念日（国慶節）の大型連休はどこも人だらけで、並ばない人ばかりだったという。筆者は中国国際文学芸術家協会の会員で、長江日報の論説委員・廖保平（リアオ・バオピン）氏。

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「中国人はなぜ一列に並べないのか」という問題は以前から議論されており、道徳論や人口論、経済論、法律論、歴史論など、さまざまな理由が挙げられている。筆者は、中国は古くから「歴史ある文明大国」、「礼儀の国」を自認しており、伝統を前面に出した孔子学院を世界に展開させる中、一列に並ぶことさえできないのは滑稽の極みだと指摘。

筆者は、中国人が並べないことの最も単純な原因として「権力者が並ばない」ことを挙げている。病院では並ぶことなく公費で通院し、入院する。昔の貧しい時代も、一般市民は生活必需品を手に入れるため並ばなければならなかったが、役人はそうではなかったという。

「列に並ぶ」ことは、身分や地位などの条件にかかわらず公平でなければならず、特権やコネを利用したり、ましてやおおっぴらに不正を働いたりすれば、社会秩序は容易に崩壊してしまうとし、現状を改善するには特権体制を変え、不公平を生む根源を解消する必要があると指摘している。（翻訳・編集/岡田）