日本の中華料理ジャンル分けにも歴史投影、「天津飯」は中国起源にあらず=ラーメンは中国南方系―中国誌

Record China    2014年10月19日(日) 18時24分

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中国誌「壹読」は、日本の中華料理に関する記事を掲載。日本での中華料理のジャンル分けが日中両国の歴史に深い関係があることや、中国起源ではない中華料理などを紹介している。写真は中華料理。 

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2014年10月17日 中国誌「壹読」は、日本人に好まれている代表的な中華料理の記事を掲載した。日本における中華料理のジャンル分けが日中両国の歴史に深い関係があることや、中国起源ではない中華料理などを紹介している。 

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同誌によると、 日本での中華料理の発祥地は東京・浅草。1910年に尾崎貫一が中国人コックを雇って開いた「来来軒」とされる。

「来来軒」の最大の貢献は、ラーメンを初めて日本に持ち込んだことだ。今では日本食のイメージが強いラーメンだが、もともとは中国の麺料理。ラーメンという発音自体も広東語の「老面」から来ており、材料やスープ重視の作り方から見ても、依然として中国南方料理の特色を保っている、という。

日本での中華料理は広東、北京、四川、上海の4ジャンルに大きく分けられる。これについては、まず広東料理は19世紀末、日本に出稼ぎにやって来た中国人がもたらした。製法や味に広東料理の特徴がよく残っている。

北京料理と称されるものの中には、東北部(旧満州)の郷土料理もある。第2次世界大戦前後に日本軍や満州などに移民した日本人を通じて日本に伝わった。

四川料理は1960年代に四川出身の陳健民というコックが日本のテレビに出演し、麻婆豆腐やエビチリを日本の家庭に広めた。

日本の高級中華レストランで働く上海料理のシェフの多くは、1980年代の改革開放時期に日本に渡った。日本の上海料理は福建省や江西省の料理も含むほか、上海料理に限らず、どの料理も日本風にアレンジされ、一言で言えば甘いという特徴がある。

一見すると中華料理だが、実は中国と関係のない料理もある。天津飯はその代表例。中国には天津飯というものは存在せず、強いて言えば広東料理の「滑蛋蝦仁(小エビと卵のあんかけ)」が親戚筋に当たるといったところ。天津飯は「来来軒」のコックが戦後の食糧難時代に考案したと言われており、名前の由来は天津産のコメを使っていたことから来ている。(編集/KU)

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