流血の羽生「大丈夫、死ぬまで…」、中国ネットユーザー「初めて日本選手を見て涙を流した」―中国メディア

Record China    2014年11月9日(日) 12時19分

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8日、新浪体育は、中国上海で行われたフィギュアスケートのグランプリシリーズ第3戦男子フリーの直前練習で、日本の羽生結弦と中国の閻涵が衝突するアクシデントがあったことを伝えた。

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2014年11月8日、新浪体育は、中国上海で行われたフィギュアスケートのグランプリシリーズ第3戦男子フリーの直前練習で、日本の羽生結弦と中国の閻涵(イエン・ハン)が衝突するアクシデントがあったことを伝えた。

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この言葉では言い表せないような大変な事態は一瞬の間に起きた。五輪チャンピオン・羽生結弦と中国の閻涵はともに後ろ向きで接近。リンクの中央付近で互いに振り向くと、勢い余ってそのまま衝突した。羽生はあごと頭部から出血し、リンクに倒れ込んだ。

ほかの選手がリンクを離れてからも、羽生はなかなか立ち上がれない。医療スタッフが駆けつけると、彼はようやくゆっくりと身体を起こし、首に流れた血をしきりにぬぐった。日本語がわかる新浪体育の記者は、引き揚げてきた羽生が周囲に「大丈夫、死ぬまで…」と語ったのをはっきりと聞いたという。その後、日本の記者にも確認済みとのこと。

一方、あごを負傷した閻涵も医療スタッフの処置を受けたが、赤くなった傷跡は目立っていた。足にはスケートシューズをはいたままで、2人のコーチに支えられながらフラフラと控室に戻っていった。その後、負傷した2選手はともにリンクに戻ってきて、演技を行う姿勢を見せた。2人は強い意志とプロ精神で観客の応援に応えることを選択した。結果は羽生が2位、閻涵が6位だった。

試合後、羽生のコーチであるブライアン・オーサー氏は「彼は最初、意識がはっきりしていなかった。しかし持ち直した後、彼は明確に試合に出場するという意思を示した。私は『身体が大事だ。棄権しても問題ない』と伝えたが、彼の意志は固かった」と語り、相手の閻涵についても「羽生よりもひどいと聞いている」と気遣った。閻涵のコーチは演技終了後に、閻涵の状態について「少し好転している」とだけ語った。

大会組織委員会によると、閻涵は上海市内の病院に搬送され治療中。羽生は9日に日本に帰国して検査を受けるという。ある中国のネットユーザーは今回のアクシデントについて、「2人の男は本当にすごい。羽生は繰り返し転倒したが、そのたびに起き上がって演技を続けるのを見て、私は初めて日本のスポーツ選手のために涙を流した」と書き込んでいる。(翻訳・編集/TK)

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