Record China 2014年11月14日(金) 6時17分
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12日、中国紙・環球時報は日本の元財務官で「ミスター円」の愛称で呼ばれていた榊原英資氏の「人民元は絶対に国際通貨になれない」との発言を紹介した。写真は日本円と人民元。
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2014年11月12日、中国紙・環球時報は日本の元財務官で「ミスター円」の愛称で呼ばれていた榊原英資氏の「人民元は絶対に国際通貨になれない」との発言を紹介した。
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榊原氏は今年10月に上海で開催された銀行家会議に招かれ、中国の銀行業界関係者を前に、「アジアは人民元を国際通貨とみなすかもしれないが、日本と韓国は無理だ。私が生きているうちは絶対に無理だし、君たちが生きているうちもあり得ない」と主張した。
もしこれが15年前の榊原氏の発言だったならば、銀行の為替取引所に大混乱を引き起こし、円とドルの為替相場は数ポイントの幅で乱高下するだろう。だが、時代は変わった。世界経済や金融界における中国の台頭はめざましく、日本がアジアでナンバーワンの経済的地位を手放すのも時間の問題だ。
中国は人民元の国際化を目指し、シンガポール、マレーシア、香港、台湾、英国に人民元オフショアセンターを設立。同時にドイツ、ロシア、韓国に人民元決算センターを設立した。だが、日本はいまだに米ドル依存から抜け出せず、貿易の決算はドル建てが主流だ。さらに、中国は上海をアジア金融中心地とすることに成功。中国は常にアジアや隣国を意識した経済政策をとってきたが、日本はひたすら米国だけを見ていた。アジア経済における日本の影響力低下の理由はここにある。
前述の榊原氏の主張について、同会議に出席していた中国の銀行家に感想を聞いたところ、「申し訳ない。シンガポールの事務所と電話会議をしていたので聞いていなかった」との答えが返ってきた。(翻訳・編集/本郷)
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八牧浩行
2014/11/6
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