Record China 2014年11月20日(木) 14時26分
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中国共産党の指導者たちは今でこそ、ほとんどが70歳を前に引退するが、20年ほど前には70代、80代の長老たちが政治の表舞台で活躍していた。そんな長老たちの元気の秘密に「不老長寿の秘薬」があった。写真は加藤青延氏の新著。
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中国共産党の指導者たちには今でこそ「定年」の不文律があり、ほとんどが70歳を前に引退するが、20年ほど前には70代、80代の長老たちが、かくしゃくとして政治の表舞台で活躍していた。
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そんな長老たちの元気の秘密に「不老長寿の秘薬」があった――!?そう新著で述べるのは中国取材歴30年、現NHK解説委員の加藤青延氏だ。
それによればある日、北京の事務所に「漢方薬の原料になるキノコの人工栽培に成功した」という中国人青年実業家が訪ねてきた。特ダネを期待して加藤氏が青年と向かった先は、北京の西方、自動車でおよそ1時間の広大な農園だった。
そこには種類の異なるさまざまな野菜が植えられ、あぜ道にはゴミひとつ落ちていなかった。案内役の男性は「ここでは危険な農薬は一切使わず、中国の中でも最高の品質のものを作っている」と話す。噂される中国要人向けの御料農場なのかもしれず、しかもそこで秘薬の一部が作られている可能性が出てきたのである。
問題のキノコは、古い建物の中で作られており、サルノコシカケのような扁平な形をしていた。案内人によれば「霊芝と呼んでいる」という。古来、不老長寿の秘薬として珍重されてきたが、天然モノはなかなか手に入らない。そこで人工栽培の方法をあみだしたのだという。
お土産として手渡された干しキノコとカプセルを、事務所に戻るなり「恐る恐る」飲んだ加藤氏は「私の体に大きな変化は起こらなかった」と振り返る。また問い合わせると、霊芝は日本でも人工栽培が行われているほか、漢方薬は即効性がないため、よほど宣伝をしなければ日本で爆発的な売れ方はしないだろうとのこと。
しかし加藤氏は「重要な秘密を突き止めたような、不思議な満足感」を覚えるとともに「高齢化社会を迎えつつある昨今の日本では霊芝をサプリメントとして重宝している方も少なくないだろう」とし、「今の中国共産党の最高幹部や引退長老たちも、あの不思議な場所で栽培されている『不老長寿の秘薬』を飲み続けているかもしれない」と推測している。(編集/北田)
※加藤青延著『NHK特派員は見た 中国仰天ボツネタ&マル秘ネタ』(日本僑報社刊)より
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