Record China 2014年11月30日(日) 8時4分
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29日、衆議院選挙(12月14日)の公示前の最後の週末、各党党首は各拠点で演説を行った。安倍晋三首相はJR駅前で演説したが、今ひとつ盛り上がりに欠けた。写真は演説する安倍首相(JR稲毛海岸駅前)。
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2014年11月29日、衆議院選挙(12月14日)の公示前の最後の週末、各党党首は各拠点で演説を行った。安倍晋三首相はJR駅前で演説したが、今ひとつ盛り上がりに欠けた。
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千葉市のJR稲毛海岸駅前では、首相が登場し公明党の動員があったにもかかわらず、聴衆は意外に少なかった。同駅前では党首クラスが主要選挙のたびに演説しているが、今回の聴衆は2005年9月の「郵政解散」総選挙の際の小泉純一郎首相演説の5分の1程度、2012年12月の前回総選挙時の安倍総裁演説の半分にも満たなかった。特に小泉首相の時は、花火大会の見物に押し掛けるような格好で多くの老若男女が殺到し、携帯カメラで撮影していた。
今回は熱狂とは無縁だった。安倍首相は演説で「2年間、我々はアベノミクス政策を前に進め、経済最優先で取り組んできました。この道しか皆さん、ないんです。回り始めたこの経済の好循環の流れを止めるわけにはいきません」と絶叫したが、拍手もまばらだった。
選挙戦では安倍政権の経済政策「アベノミクス」の可否が争点となるが、年末の慌ただしい時に政治的空白をつくり、700億円もの巨費をつぎ込む総選挙は国民の反発を招いている。各種世論調査でも7割以上が疑問視している。アベノミクスの行き詰まりや閣僚不祥事を隠し、安倍政権の延命を狙った「個利個略解散」「大義なき解散」との声も多い。
争点となっているアベノミクスに対し、野党は「一部の企業は円安によって潤っているが、本当に働いている人たち、とりわけ中小企業、零細企業には行きわたっていない」(海江田・民主党代表)、「いくらアベノミクスと言っても全然生活は良くならない。給料も下がっている。我々は既得権益を打破して成長分野に新しい血を入れていく」(江田憲司・維新の党共同代表)などと批判している。(取材・編集/SK)
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八牧浩行
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