「警官の手には私の財布が!」と在日中国人、「終わった…」という絶望感が「感謝」に変わる瞬間―中国ネット

Record China    2014年12月6日(土) 6時28分

拡大

5日、中国のインターネット上に、日本で財布を落とした中国人の体験談を記した文章が掲載された。写真は日本の交番。

(1 / 2 枚)

2014年12月5日、中国のインターネット上に、日本で財布を落とした中国人の体験談を記した文章が掲載された。以下はその概要。

その他の写真

日本に来たばかりのころ、多くの先輩たちが「日本で物をなくしてもそれほど心配する必要はないよ。だいたい見つかるから」と言うのを聞いた。周りの友人からも、なくなった財布やら携帯やらが見つかったという話は何度か聞いていたが、正直、私は半信半疑だった。それに、日本に来て数年、財布をなくしたことなどなかったので、先輩の話は気にも留めていなかった。

しかし私はついに、「財布をなくす」という過去の自分からは考えられないようなことをしでかした。友人と食事に出かけて家に戻った後に、財布がないことに気付いたのだ。このとき、私は冷や汗が噴き出すのを感じた。現金3〜4万円は仕方ないにせよ、証明書やキャッシュカードなどもすべて財布の中だ。再発行などしようものなら、1日や2日じゃ済まない。

昼の12時過ぎに食事に出かけ、財布がないのに気付いたのは午後5時。「終わった」と心の中で思った。こんなに時間が経っていては、絶対に見つからないだろうと思った。友人に電話をかけて事の成り行きを説明すると、「きっと見つかるよ」と慰めの言葉をかけてきた。彼は何度か財布をなくしたが、そのたびに見つかって戻ってきたというのだ。

友人いわく、経験上、物をなくしたときはまず近くの交番に行って聞いてみるそうだ。そこで私は、友人の付き添いのもと、近くの交番を訪れた。小さな部屋のようなところに3人の警官が座っていた。私たちが中に入っていくと、笑顔で「どうなさいましたか?」と聞いてきた。私はこれまでの経緯を説明し、自分の財布は届いていないかと警官に訪ねた。

すると警官は私に1枚の紙を渡し、名前や住所、なくした物、その物の色や形、なくした時間、現金はいくら入っていたか、などを書かせた。私は紙を書きながら、「たぶん家に帰って連絡を待つことになるんだろうな」と思っていた。紙を書き終えると、警官はそれを持って奥の方に入って行き、ほどなくまた出てきた。手にはなんと、私の財布が!

そのとき、どう思ったかって?不思議さと、それを超える感謝の気持ちだ。それまで、話には聞いていたのだが、なくした物がまた目の前に現れるという感覚を実際に味わったことがなかった。警官は笑顔で財布を手渡してくれ、なくなっているものはないか確認するように言った。現金、キャッシュカード、証明書、すべてがそろっていた。警官に何度もお礼を言うと、困ったような顔をして笑いながら、「今後は気を付けてくださいね。拾った人がわざわざ届けなければなりませんから」と言った。

良心のサイクルとはこういうことではないだろうか?なくした財布が交番で見つかった。拾ってくれた人への感謝の気持ちを抱いた私は、今後もし何かを拾ったらきっと交番に届けるだろう。そしてまた別の誰かがそれに感謝して、同じことを繰り返す。このようなサイクルによって社会の雰囲気はますます良くなり、人同士も互いのことをますます思いやるようになるのだ。(翻訳・編集/北田

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携