Record China 2014年12月10日(水) 13時5分
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10日、韓国・大韓航空の趙顕娥副社長が搭乗していた機内サービスへの不満から、既に離陸のため滑走路に向かっていた旅客機を搭乗ゲートに引き返させた”事件”が内外で大反響を呼んでいる。写真は大韓航空機。
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2014年12月10日、韓国・大韓航空の趙顕娥(チョ・ヒョナ)副社長(40)が搭乗していた機内サービスへの不満から、既に離陸のため滑走路に向かっていた旅客機を搭乗ゲートに引き返させた”事件”が内外で大反響を呼んでいる。同副社長は大韓航空を傘下に持つ韓進グループの趙亮鎬(チョ・ヤンホ)会長の長女だ。
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韓国・聯合ニュースなどによると、“事件”が起きたのは2014年12月5日午前0時50分、米ニューヨークのジョン・F・ケネディ国際空港から韓国・仁川国際空港に向かおうとしていた大韓航空機のファーストクラス内。副社長が客として搭乗した際、客室乗務員がナッツを袋に入ったまま出したことに、「マニュアル違反」と指摘。呼びつけた責任者(乗務員事務長)の対応のまずさも加わって、副社長は激怒。結局、機を搭乗ゲートまで引き返させ、責任者を降ろして再度出発した。同社の規定では、乗客の意向を聞いてから、ナッツ類を皿に盛って提供することになっている。
滑走路を移動中の旅客機を搭乗ゲートに引き返すのは通常、機体に異常が発見された場合や乗客の安全に問題が生じた場合に限られ、客室乗務員の指揮・監督を機長に定めた航空法に照らし合わせても、今回のケースは趙副社長の「越権行為」、「職権乱用」と批判されて当然。
韓国のネットユーザーの間では「こんなことができるのは、世界中で趙副社長と金正恩だけ」「副社長の行為も笑えるが、それよりも乗客に『引き返せ』と言われてすぐ従ったパイロットが笑える。史上最高のコメディだ」と趙副社長批判一色だ。中国からも「言っていることは正しくても、方法が間違っている」「他の乗客の時間を無駄にしたことを考えれば、目的地に着いてから処理すべきだった」と非難コメントのオンパレードだ。
反響は中韓にとどまらない。米国では「副社長がナッツのサービスに対して、ナッツになった(気がおかしくなった)のはみっともない」とやゆする声。英国からも有力紙ガーディアンが「趙副社長は客室乗務員のサービスマニュアルを問題にしたが、それよりももっと大きな問題を引き起こしてしまった」と報じた。とんだ国際的スキャンダルになってしまった。(編集/KO)
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