Record China 2015年2月16日(月) 16時46分
拡大
15日、中国浙江省杭州市桐廬県にあるサッカートレーニングセンターのグラウンドで、日本人コーチの前田浩二氏が大きな声で叫びながら、選手たちにもっと速くボールをパスするように指示している。
(1 / 3 枚)
2015年2月15日、中国浙江省杭州市桐廬県にあるサッカートレーニングセンターのグラウンドで、日本人コーチの前田浩二氏が大きな声で叫びながら、選手たちにもっと速くボールをパスするように指示している。前田氏の隣には、細田信一郎氏と田口飛翔氏の2人のアシスタントコーチが2つのサッカーボールを持っている。これは、練習が途切れないように、いつでも選手にボールを出せる準備をしているからだ。杭州女子サッカークラブは今週から正式に3人の日本人コーチと契約を交わした。サッカークラブの代表者、徐劭(シュー・シャオ)氏は、「国内のコーチに比べると、外国コーチの報酬は非常に高い。高額な報酬で日本人コーチを招聘したと言っていい」と語った。
【その他の写真】
■なぜ外国人コーチを雇ったのか?
中国全国運動会ベスト3入りの高い目標を実現するため大金を投じる。
杭州市サッカー管理センターの高蘇杭(ガオ・スーハン)センター長は、「世界でもトップレベルの日本女子サッカーは、ワールドカップの優勝経験もある。そのため、我々は、日本のやり方を学ぶことに決めた」と語る。中国スーパーリーグの杭州緑城で2年間監督を務めた岡田武史元監督もコーチ選びに一役買ってくれた。最終的に、杭州女子サッカーは3人の候補者に絞り、その中から最終的に岡田武史監督の評価が非常に高かった、前田浩二監督を選んだ」と説明した。
現在、中国サッカー界の状況は良くなってきた。これも、杭州女子サッカークラブが高額を払って外国人コーチを招聘した要因のひとつでもある。これまで杭州女子サッカーチームはリーグ戦の決勝リーグに進むことも難しいほど低迷していた。現在チームは2017年の天津で開催される中国全国運動会でベスト3に入ることを目標としている。
■なぜ日本人コーチなのか?
毎回練習は1時間前に始まり、様々な戦略を持っている。
杭州女子サッカーの新任監督である徐劭氏は、「前田浩二氏は日本のサッカークラブの男子と女子の両方を指導した経験を持つ、日本のJFA公認S級指導者ライセンスを持っているトップレベルのコーチだ」と語る。オファーを受けとった前田氏は、ネットで杭州女子サッカーの情報を調べたという。これについて、前田氏は、「以前から岡田武史氏が監督を務めていた杭州緑城のことは知っていたが、杭州女子サッカーについてはあまり知らなかった。しかし、ネットを通じて、考え方がしっかりしているチームで、素晴らしいホームグラウンドを持っていることを知ったこともあり、杭州に来ることを決めた」と説明した。
午後の練習は3時半からの予定だった。しかし、日本のコーチ陣3人は2時すぎにはすでにグラウンドに姿を現した。なるべく早く選手のことを理解しようと、前田氏は選手の写真を戦略ボードのポジションの上に貼りつけていた。
徐氏は、「日本人コーチの練習量は膨大で、練習時間も非常に長い。毎日少なくとも2セッションの練習がある。しかし、トレーニング方法をよく理解していて、常にリラックスしたゲームなどをトレーニングの中に取り入れてリフレッシュさせるので、選手たちも前向きに受け入れている」と語る。この日の練習中、前田氏は選手を前にダッシュさせた後、すぐに向きを変えて、後ろにダッシュさせるというトレーニングを行った。もし選手が少しでも肉がついていたら、この動作を行うことは非常に難しい。日本のコーチはこのようなスタイルを通して、選手たちに痩せることの大事さを教えている。
「このチームの選手たちは非常に前向きな意識を持っていることがわかった。これはいいことだ。現時点で、選手たちに最も欠けているのは個人の技術だ。パスのコンビネーションの呼吸を合わせるには、もっと多くの時間の練習が必要だ」と語る前田氏は、さらに次のような独自の観点を語った。「日本人選手は仕事と兼業でサッカーの練習を行っている。一方、中国人選手はすべての時間を練習に使える。しかし、だからこそ日本の選手は練習や試合の時間を大切にしており、もしかするとこれが日本の選手の技術がより高い要因の一つになっているかもしれない」。
前田氏の現時点でのチームの目標は、現在甲級リーグに属するチームを女子スーパーリーグに昇格させることだ。前田氏は、練習を通じてチームの実力をレベルアップさせることができると信じている。(提供/人民網日本語版・翻訳/MZ・編集/武藤)
この記事のコメントを見る
Record China
2015/2/15
2015/2/13
2015/2/8
ピックアップ
we`re
RecordChina
お問い合わせ
Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら
業務提携
Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら
この記事のコメントを見る