ナイフ男、女性を人質にタクシーに立てこもり―江蘇省南京市

2007年7月25日午前11時ごろ、江蘇省南京市の路上で、ナイフを持った男が女性を人質にタクシーに立てこもる事件が発生した。4時間にも及ぶ説得の末、同市警察は人質の救出に成功した。

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調べによると、この男女は知り合いで、当初は一緒にタクシーで出かけようとしていたらしい。しかし、タクシーの運転手に行き先を伝え、値段交渉も終わった直後に事態は急変した。タクシーの発車間際に女性が「帰りたい！」と叫んだため、男がナイフを取り出して女性の首に押し当てた。

運転手の女性はビックリ仰天、あわてて車外へ飛び出し、近くにいた男性に「誘拐よ、警察を呼んで！」と助けを求めた。すると、その様子を見ていたナイフ男も落ち着いた様子で「そうだ、早く警察を呼んでくれよ。この女、俺が貸した10万元（約160万円）を返さないんだ」と言ったという。

通報を受け、警察や救急車が次々と到着、説得のプロと呼ばれる警察官が男に人質の解放を求め続けた結果、およそ4時間後にようやく女性が解放された。女性は手にケガをしており、病院に運ばれた。

警察の調べでは、男は安徽省出身で20歳・無職だという。借金があるのは男のほうで、金に困り切羽詰って犯行に及んだ、と見られている。（翻訳・編集/WF）