<コラム>日本人ギタリストが編み出した、「中国の洗礼」の切り抜け術!

谷本 光    2017年3月26日(日) 15時0分

拡大

数年前に中国のギター会社のデモンストレーターとして呼ばれた。中国語も中国文化も何も分からない状態で初めて中国全土ツアーをした時の出来事です。写真は中国のお酒。筆者撮影。

その秘策とは…

(1)背中が壁に面した席をキープして、全員で乾杯をする時に皆上を向くのでその時にバレないように壁か床に捨てるか、飲む振りをしてやり過ごす。円卓の下にこっそりバケツを隠す事が出来れば完璧ですがバケツがお店にない場合はアイスペール、ワインクーラーのような容器もアリです。本当はお酒を捨てる事はしたくはないのですが自分の身を本気で守るためには仕方ありません。

(2)事前にこっそり店員に水と杯子(コップ)を貰っておき、股の間に複数の水を入れた杯子を潜ませておく。物凄い早業で白酒が注がれた杯子を水が入った杯子にすり替える。

(3)状況的に(2)のパターンが使えない場合、飲んでいる振りをして口からほとんどわざとこぼし、ストールに染み込ませ、すぐトイレに行き絞る。それを繰り返す。ベチョベチョ過ぎて酒の匂いで気持ち悪くなるか、吸水能力がなくなったら用意していた同じ色のストールに交換し、また同じ事を繰り返す。おしぼりがあれば一旦白酒を口に入れて、その後おしぼりで口を拭くふりして吐き出して染み込ませて乗り切るパターンもありです。

(4)それでも白酒から逃げ切れずに、これ以上飲んだら確実に倒れると危機を感じた時の最終手段は、宴会の部屋から離れてトイレやレストランの入り口や誰も使ってない個室などに潜伏して、宴が終わるのをひっそりと待ちます(笑)。

とりあえず人と会わなければ物理的にお酒を避けられます。ビジネス的にはあまり良くありませんが、お腹が痛くてずっとトイレにいたと言えばギリOKです。とりあえず自分の身体を守る事を最優先です。ビジネスが上手く行っても死んでは元も子もありません。

ちなみに何年かしてから基本的な中国語がなんとか話せるようになって、たくさんの中国人の友人と交流して分かった事ですが、周りの人に代わりに飲んで貰ったり(僕の場合は中国人のツアースタッフ)、納得出来る理由(車の運転がある、医者から止められているなど)があれば断れるそうです。

そのほか少しでも飲めるそぶりは絶対見せずビール1杯でも口を付けずにお茶だけで通すという方法もありみたいです。とはいえあまり印象は良くありませんが…。ちなみに女性はお酒を断ってもさほど問題ないみたいです。

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携