Record China 2011年4月13日(水) 14時12分
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11日、中国で高級品市場の成長が続いているが、「中国には高級品を消費する準備も、生産する準備も整っていないのが現実だ」と専門家が指摘している。写真は北京のデパート。
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2011年4月11日、中華工商時報によると、中国では急速な経済成長を背景に高級品市場の成長が続き、その消費額で世界2位につけているが、その一方で、2009年の高級品消費が中国のGDPに占める割合は29%にとどまっており、同時に収入格差が拡大し、出稼ぎ労働者不足が深刻になるなど先行きが不透明となっている。
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400万円近くする花瓶や、130万円もする腕時計、200万円を超えるバッグを購入するなど、ほんの10年前までの中国ではごく一部の大金持ちだけがなし得ることだったが、現在では思いもよらないほど身近な店頭にも販売されるようになり、購入者も後を絶たない。海外ブランドの商品はいずれも値上げ傾向が続いており、本国よりも割高な価格で中国市場に出ているが、それでも本国よりも消費を伸ばしている。例えば、英ベントレーの高級車は中国市場進出わずか6年で、販売高が日本を超えたという。
しかし、中国は名目GDPでは世界第2位となったものの、1人当たりGDPでは日本の10分の1程度。国民の給与水準でも欧米各国、日本や韓国、東南アジアの一部、南米の一部などから大きく水をあけられており、国家経済を支える出稼ぎ労働者不足も深刻になっている。ある専門家は、“富の象徴”として盲目的に高級品を購入する意識が高い消費を支えているとした。中国でブランド物の靴やバッグ、香水などの小物類がよく売れるのは、これが中流階級層にとって手の届きやすい“経済力アピール”のツールだからだろう。その文化的背景を味わうキャパシティはまだ伴っていないものと考えられる。なお、人気のブランドトップ3は、ルイ・ヴィトン、シャネル、グッチの順だという。
また、一部のブランドは品質を維持するため中国での生産は行わない主義。従って、記事では「中国には高級品を消費する準備も、生産する準備も整っていないのが現実だ」と指摘している。(翻訳・編集/岡田)
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