加藤久美子 2018年6月22日(金) 19時50分
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韓国のネクセンやハンコック、台湾のナンカンやフェデラルに代表されるアジアンタイヤが、「十数年前とは全く別物に感じるくらい良くなっているよ!」と車好きの友人から教えられた。写真は筆者提供。
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「アジアンタイヤが良いのは最初の5000~1万キロまででしょ?耐久性がねえ…」という人も少なくない。しかし、こちらの調査は新車から2年目での調査だ。アメリカのドライバーは月間最低でも3000キロを走行する。通勤で片道100キロも珍しくない。これに対して日本人の自家用車年間走行距離は年間1万キロ以下である。つまり、アメリカで新車から2年目というとすでに日本で最初のタイヤ交換を行うくらいの距離(3-4万キロ)を走っていることになる。
なお、この調査は乗用車(日本でいうところのコンパクトカーやセダンなどの大衆車)で、他に「ラグジュアリーカー」部門の調査結果もある。こちらは、1位ミシュラン、2位ピレリ、3位ブリヂストン、4位グッドイヤー、5位ダンロップ、6位コンチネンタル、7位ハンコックという順番となっている。
●日本で最も多くのアジアンタイヤを販売しているオートウェイに聞いてみた。
オートウェイという日本最大のタイヤ通販会社をご存じだろうか?筆者もこれまで数回、BS、ファルケン、ダンロップのタイヤを購入してきた(いずれもアジアンタイヤではないが)。オートウェイはとにかく安い。アジアンタイヤの安い物は1本2000円台、最も高いプレミアムタイヤでも6000円台だ。人気のブランドは、ハイパフォーマンスタイヤ「ATRラジアル」(インドネシア)、販売実績、人気ともにナンバーワンの「ナンカン」(台湾)、欧米メーカー十数社の新車装着タイヤの信頼感「ネクセン」(韓国)、そのネクセンのサブブランドでスポーツ&プレミアム志向の「ロードストン」(韓国)、アメリカに拠点を置く中国製造のタイヤ「HI FLY」などなど、多数のアジアンタイヤを扱っている。
ユーザーはサイトで注文すると、オートウェイと提携しているタイヤ取り付け専門店(全国1400店舗以上)にタイヤを送ってもらって(送料1本1000円)、タイヤが到着したという連絡を受けると、車を持ち込んでタイヤ交換をしてもらうという流れだ。取り付け工賃も全国一律なので安心度も高い(一律料金より安いお店もある)。
オートウェイで扱うタイヤのほとんどはアジアンタイヤであり、2000年にネット通販を開始して以来、累計2000万本近くのアジアンタイヤを販売して来た。製品不良や不良品が原因で事故が起こった場合の補償も万全とのこと。
「現在は年間200万本以上を販売していますが、初期不良にはもちろん無償で対応します。すべてにメーカーによるPL保険の他、販売会社として日本国内のPL保険にも加入しています。しかし、この保険を使うような事故は一件もありませんでした。タイヤメーカーにもこれまで私自身、何度も出向いて工場などの生産体制をチェックしたり、品質チェックをしたりしてきましたが、いずれも最新の清潔な設備で品質基準も大変厳しく定められています。新車装着タイヤとなれば、メーカーの大変厳しい基準もクリアしなくてはなりませんから。昔のイメージとは大きく違っていますよ」(オートウェイ本社営業部・岡本翔さん)
●納車されて即、タイヤ交換した友人の話
ごく最近、某大手タイヤ専門店に勤める友人が軽自動車を購入したのだが、その車には国産トップブランドのタイヤが履かれていた。普通ならラッキー!と思ってしまいそうだが、彼はそのタイヤのロードノイズがひどいことを知っていたので、納車早々タイヤを交換したというのだ。交換して新たに装着したのは「HI FLY」というブランド。アメリカに拠点を置くユニコーンタイヤ社が中国で製造しているタイヤだ。当然だが、アメリカ合衆国運輸省の認定規格であるDOTをはじめ、欧州など各国の基準、規定に合格している高品質タイヤである。
「ヤフオクで最初についてきたタイヤを売ったらHI FLYの購入代より高い値段で売れて、僕、儲かっちゃいましたよ(笑)」。HI FLYに換えたことで気になるロードノイズはほぼなくなり、さらにはタイヤを売ったお金でちょっと贅沢なランチを食べるくらいの利益まで出てしまったそう。
さて、そんなわけで、筆者もアジアンタイヤを履いてみることにした。今年3月に歩道の縁石で左前のタイヤ側面を切ってパンクさせてしまい、タイヤ交換の時期でもあったので、オートウェイでネクセンのスポーツブランド「ロードストン EUROVIS SPORT04」なるタイヤを選んでみた。アジアンタイヤの実力を、自ら試してみたいと思う。
■筆者プロフィール:加藤久美子
山口県下関市生まれ。一般財団法人日本交通安全教育普及協会公認チャイルドシート指導員。専修大学経済学部卒業後日刊自動車新聞社で編集記者を経験、退職後はフリーランスの自動車ジャーナリストとなり、自動車専門誌、女性誌、育児雑誌等の紙媒体の他、ラジオ、テレビ番組出演多数。近年はオンライン自動車メディア(オールアバウト、乗りものニュース、オートックワン等)にも「生活者」目線で書いた記事を寄稿。地域柄、韓国がとても身近な場所に生まれ育ち、現在の実家も徒歩数十メートルで関釜フェリーに乗れる場所にある。関釜フェリーでの釜山訪問は過去5回。2017年4月に初めて上海モーターショーを取材、中国車の進化に驚いて以来、中国車の不思議な魅力にハマっている。
山口県下関市生まれ。一般財団法人日本交通安全教育普及協会公認チャイルドシート指導員。専修大学経済学部卒業後日刊自動車新聞社で編集記者を経験、退職後はフリーランスの自動車ジャーナリストとなり、自動車専門誌、女性誌、育児雑誌等の紙媒体の他、ラジオ、テレビ番組出演多数。近年はオンライン自動車メディア(オールアバウト、乗りものニュース、オートックワン等)にも「生活者」目線で書いた記事を寄稿。地域柄、韓国がとても身近な場所に生まれ育ち、現在の実家も徒歩数十メートルで関釜フェリーに乗れる場所にある。関釜フェリーでの釜山訪問は過去5回。2017年4月に初めて上海モーターショーを取材、中国車の進化に驚いて以来、中国車の不思議な魅力にハマっている。著書に「固有名詞子育て」(朝日新聞出版)、原作「愛車買います!」(実業之日本社)などがあり、「愛車買います!」は香港や台湾でも翻訳版が出版された。
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