人民網日本語版 2020年6月3日(水) 16時20分
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ロッククライミングの愛好家が昨年3月、重慶歌楽山国家森林公園東部の砂人防空壕内に大量の「鶏の足跡」を発見した。1億9000万年前のジュラ紀前期の珍珠衝組の獣脚類の足跡と鑑定された。
ロッククライミングの愛好家が昨年3月、重慶歌楽山国家森林公園東部の砂人防空壕内に大量の「鶏の足跡」を発見した。重慶市企画・自然資源局が古生物学専門家チームを動員し、今から1億9000万年前のジュラ紀前期の珍珠衝組の獣脚類の足跡と大まかに鑑定した。最新成果に関する科学研究論文はこのほど、英国の有名な学術誌「ヒストリカル・バイオロジー」に掲載された。北京青年報が伝えた。
同恐竜の足跡は「Kayentapus」足跡で、その模式種である「Kayentapus hopii」に属するアジアで保存状態が最も良好なジュラ紀Kayentapus足跡群だ。同足跡は距離が約3メートル離れている2カ所のケイ石質砂岩の表面にあり、3本に分かれた獣脚類の足跡が計46個ある。うち第1層の表面には7本の足形・計32個の足跡があり、そのほかにも12個の孤立した足跡がある。第2層には計2個の孤立した足跡がある。第1層の7本の足形の足跡の平均的なサイズは24.1センチ。最大の足跡の長さは35センチで、最小の足跡の長さは16センチ。足跡の相対的な歩幅を測ることにより、これは大・中型獣脚類のものとみられ、そして小走りしていたものとみられる。
Kayentapus足跡は北米、欧州北東部、アフリカ、アジアのジュラ紀の地層に広く分布している。中国では主に雲南省の禄豊と晋寧、四川省攀西地区、陝西省子洲のジュラ紀前期地層に分布している。北米でKayentapus足跡を残したのは獣脚類のディロフォサウルス、もしくはネオテタヌラで、世界のジュラ紀前期に生息していた。これは最も早く登場した大型肉食恐竜の一つだ。中国、特に西南地域でKayentapus足跡を残したのはシノサウルスの可能性が高い。シノサウルスの頭には2つの冠型の物がある。体長約5.6メートル、体重500キロにもなる凶暴な大型肉食恐竜だ。
Kayentapus足跡は全世界に広く分布しているが、アジアでは確かなKayentapus hopii足跡が見つかっていなかった。今回の発見は中国さらにはアジアにおけるKayentapus hopii足跡群の記録を豊富にした。また、アジア及び世界のジュラ紀前期の恐竜の足跡の多くが獣脚類のものであり、そして足跡の形態・種類に一致した多様性があることをさらに証明した。これは中国のジュラ紀前期の恐竜の分布及び変化の研究にとって重要な意義を持つ。(提供/人民網日本語版・編集/YF)
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