新疆産綿花について何も知らないH&Mやナイキなどのブランド ―中国メディア

人民網日本語版    2021年3月28日(日) 10時10分

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中国ではここ数日、「新疆維吾爾(ウイグル)自治区産の綿花」が大きな話題となっている。

中国ではここ数日、「新疆維吾爾(ウイグル)自治区産の綿花」が大きな話題となっている。中国新聞網が伝えた。

H&Mやナイキなどのブランドが、新疆ウイグル自治区産の綿花を製品に使わないと宣言し、中国で激しい反感を買っている。それらブランドが同自治区産の綿花を使わないとしている理由は、「同自治区に『強制労働』が存在している」という嘘に基づいていることから、なおさら荒唐無稽だと言える。

同自治区では綿花の収穫はすでに機械化され、自動化を実現しているほか、世界で最高品質の同自治区産の綿花は、中国でも供給が需要に追いつかない状態であることを知っておかなければならない。

同自治区産の綿花を製品に使わないと宣言するブランドは、こうした事実を全く理解していない。

新疆産綿花は世界最高品質

新疆ウイグル自治区は、自然環境に非常に恵まれており、夏は日中と夜の気温の差が大きく、日差しも強く、光合成が十分に行われ、綿花が成長する時間が長い。そのため、同自治区産のロング・ステープル・コットンは世界最高品質で、暖かく、通気性に富み、肌触りが良く、衣類や布団などに適しているため、長年、供給が需要に追いつかない状態となっている。

中国で供給が追い付かないほどの新疆産の綿花

中国食糧備蓄管理集団の統計によると、世界最大の綿花消費国であり、世界で2番目に大きい綿花の生産国である中国は、2020/2021年度の綿花の生産量が約595万トンだったのに対して、総需要量は約780万トンと、約185万トン不足している状態だ。うち、新疆ウイグル自治区の生産量は520万トンと、中国の生産量の約87%を占め、国内消費の約67%を占めている。

つまり、中国では、新疆産の綿花の需要が供給に追いついていない状態であるということだ。

新疆産綿花の生産量は中国でトップ

中国国家統計局の統計によると、2020年、新疆ウイグル自治区の綿花栽培エリアは気候に恵まれ、病虫害の被害が少なく、綿花の成長が良く、1ヘクタール当たりの綿花の生産量は2062.7キロと、前年比4.8%増の93.8キロ増加した。1ヘクタール当たりの生産量は、中国全土でトップを占めた。

新疆の機械による綿花収穫率は69.83%

新疆農業当局が発表している2020年の統計によると、同自治区の機械による綿花収穫率は69.83%に達している。同自治区北部だけを見ると、その割合は95%にも達している。そのため同自治区の綿花の70%は、労働者が収穫しているという説は、明らかに間違っている。

収穫のための大量の労働者は不必要

新疆ウイグル自治区党委員会宣伝部の徐貴相副部長によると、同自治区の綿花の生産は、早くから高度な機械化を実現しており、忙しい収穫期であっても、収穫するための労働者を大量に雇用することはない。

また、昔から今に至るまで、同自治区で、収穫のための強制労働者が存在したことは一切なく、その必要もない。50日間近くの収穫期には、労働者は一人当たり平均1万元(1元は約16.7円)稼ぐことができる。短期間のうちに、それほどたくさんのお金を稼げるのに、労働者が不満を述べる理由がどこにあるのだろうか?近年、綿花の収穫に携わる漢族が減っているのは、主に、中国大陸部の農民の所得が増加し続けているからで、綿花の収穫のために新疆ウイグル自治区に行く労働者が減り続けているのは、「政府が同自治区の住民に労働を強いている」こととは全く関係がない。

そのため、H&Mなどのブランドが同自治区に「強制労働」が存在しているため、同自治区産の綿花は使わないというのは、極めて荒唐無稽と言わざるを得ない。

色眼鏡で世界を見るなら、どれほど白い綿花でも「黒く」見えてしまうのだ。

事実を捻じ曲げ、陰険で腹黒いことをし、白を黒と言い、中国の名誉を傷つける者は、自分の間違った行為のために、最終的に代価を払うことになるだろう。

中国のあるネットユーザーの言葉の通り、「一部のブランドの質は、新疆産の綿花を使うのにはふさわしくない」のだ。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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