2021年9月19日、観察者網は、日本の国民体育大会に当たる中国の全国運動会で行われた男子サッカーの試合で新疆ウイグル自治区代表にまつわる感動的なシーンがあったと報じた。

記事は、18日に陝西省で行われた第14回全国運動会サッカー男子U−20決勝戦で、浙江省代表が新疆代表を2-1で破って優勝し、惜しくも敗れて準優勝となった新疆も同大会での過去最高成績を更新したと伝えた。

そして、試合終了後に新疆代表が観客席のサポーターにあいさつして感謝を示した際に、選手たちが「新疆は良いところ、各民族の人民が全国の人民に敬意を評します。大きくて美しい新疆に、どうぞ遊びに来てください」と書かれた横断幕を掲げたと紹介。これに対し、観客席のサポーターからも大きな拍手と歓声が巻き起こったとしている。

記事は、今大会の新疆代表の戦いぶりは実に素晴らしいものであったとし、グループリーグの初戦を落とした後はホームの陝西省や強敵の遼寧省を次々撃破して準決勝に進出、準決勝では湖北省相手にビハインドを背負いながら追いつき、最後はPK戦までもつれ込む死闘を制して決勝進出を果たしたことを伝えた。

その上で、決勝の試合終了のホイッスルが鳴ると、優勝まであと一歩のところまで迫りながらも敗れた悔しさから新疆代表の若い選手たちが大雨の降るピッチ上で人目もはばからず涙を流し、見る者の心を打ったと紹介。そこから選手たちが横断幕を掲げて感謝を示す「感動的なシーン」に繋がったことを伝えた。（翻訳・編集/川尻）