<コラム>中国の不動産バブルを崩壊させない「暗黙の了解」

山口 康一郎    2017年6月6日(火) 20時40分

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「北京や上海のバブルがもうすぐはじける」という話を聞き始めてからもう随分、時間が経ちました。そこには、「そんなに上がり続けるものではない。バブルというものは、いつかはじけるものだ」という考えが前提にありました。写真は中国の住宅地。

ちなみに私の住んでいる内陸部の4〜5級都市などへの不動産投資は、今後の人民元高と今後2〜3年後の日本円の円安と中国地方バブルの相乗効果でかなり有望です。大都市はもううまみがありませんし、リスクも生じます。伸びきったところではなく、2〜5年後の発展発達を見据えたリスクの低い不動産投資なら損はしないかなと思っています。

トウ小平は「先富、后共富」すなわち、先に富んだ者が、まだ富んでいない者を富ませていくことで、みんなが共に豊かになろうと指示していたのです。

それを都合よく解釈して、トウ小平の意図を無視し自分たちに都合のよい「先富」だけ使った指導者が中国を拝金主義に走らせ、バブルを引き起こしたのですが「后共富」の言葉もまだ生き残っています。

14億人全員が富める日が来るとは到底思えませんが、逆に、そうならないからこそ、格差をなくすためにもバブル崩壊は、まだまだ先の話だと思えるのです。

■筆者プロフィール:山口康一郎

1958年鹿児島で衣料問屋の長男に生まれる。現在、中国辺境雲南省の大理古城に居住。17歳の時に喫茶店を開業。23歳の時に法人設立。その後、年商10億まで拡大するまでに至ったが、視察旅行で感じた中国の面白さにハマり、中国移住を計画。国内事業を全て精算し、離婚までして中国に移り住む。「中国人の性格、考え方、制度」や「中国での日本人の生活や起業方法」など、日本からは見えない中国からの日本人としての視点と、日本の商売人の視点から情報を発信します。信条は「三方よし」。

■筆者プロフィール:山口 康一郎

経歴:1958年鹿児島で衣料問屋の長男に生まれる。鹿児島経済大学(現鹿児島国際大学)中退。現在、中国辺境雲南省の大理古城に居住。受験校で有名なラ・サール中学校に入学するが家庭の事情とビジネスに目覚めたことで中退。17歳の時に喫茶店を開業。23歳の時に法人設立。その後、中古電化製品販売店3店舗、携帯電話(auショップ)販売店7店舗、金券ショップ3店舗等々、年商10億まで拡大するまでに至ったが、視察旅行で感じた中国の面白さにハマり、中国移住を計画。国内事業を全て精算し、離婚までして中国に移り住む。「中国人の性格、考え方、制度」や「中国での日本人の生活や起業方法」など、日本からは見えない中国からの日本人としての視点と、日本の商売人の視点から情報を発信します。信条は「三方よし」。

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