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無人機・彩虹-4は4発のミサイルや爆弾が搭載でき、緊急時は6発まで搭載可能である。機首下部に電子光学/赤外線センサーとレーザー測距/目標指示器を内蔵し、白いノーズコーンに合成開口レーダーを搭載している。30kmを超える目標区域のイメージ映像を映すことができ、霧が深く可視度の低い状態でも地上の照準目標がすべてはっきりと見える。

「彩虹-3と彩虹-4の違いといえば、受動か主動かの違いである」と王宏偉は言う。彩虹-4無人機の研究開発当初から「需要が行動の原動力」に準じて、設計者らはアフガニスタン戦争中に活躍したアメリカのプレデターを超越することを目標とした。2009年2月から、彼らは1年という時間を費やして、アメリカのプレデターとイスラエルのヘロンなどの無人機を対象に徹底的な比較と論証をおこない、彩虹-4無人機システムの総合技術プランを提出した。目標は中空・長航続時間無人機を製造し、非対称戦争の多様な需要に応じて市場を拡大していくことである。例えば、防空や特殊な地域を長時間監視する任務の遂行などだ。

今回の自主的研究開発事業は気動研究院所属の中国航天科学技術集団公司から技術開発費の支援を得たものである。2010年3月に研究開発の事業が正式に始まり、1年半後には彩虹-4無人機が山西省五寨空港で初飛行に成功した。

2016年5月中旬、2機の彩虹-4無人機が中国西部の試験基地から離陸し、通信衛星を介して指令を受け、空対地ミサイルを1発発射し、標的に見事に命中した。うち1機に新世代の電子光学センサーが搭載され、イメージ映像の送信がよりスムーズかつ鮮明になった。

実弾試験時に、操縦員が直線距離で1000 km離れた北京衛星通信指揮制御ステーションで衛星通信を介して無人機を遠隔操縦したのである。

『ポピュラーサイエンス』は、今回の実弾試験について、「中国本土にいる無人機操縦員は今、アメリカの同業者と同じように世界のどこにでも無人機からミサイルを発射することができる」と指摘した。