中国のハイエンド無人機、今や西欧を凌駕する

月刊中国ニュース    2017年3月5日(日) 15時50分

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国際市場でハイエンド無人航空機(無人機)の製品は決して多くない。偵察と攻撃能力を併せ持った無人機は、中国の彩虹-3と彩虹-4のみとなっている。写真は彩虹-5無人機。

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付和雷同のできない「アイデアビジネス」 2016年11月に第11回中国国際航空宇宙博覧会がおこなわれた。気動研究院の開発した彩虹-5無人機も出展され、多くの軍事オタクや海外メディア及び海外軍事貿易の代表たちが取り囲んだ。これ以外にも気動研究院は、固定翼・垂直離着陸無人機や太陽光発電無人機など多数を出展した。

イギリスの『ファイナンシャル・タイムズ』は彩虹-5無人機を中国「最強の無人爆撃機」と称した。また、静止状態で展示された彩虹-5を撮影し、短編ニュース映画を制作して放送した。

彩虹-5は外観設計が国際的に主流なデザイン様式をとった、探索と攻撃を一体化した無人機である。外観はアメリカの有名なプレデター「MQ-9」無人機にやや似ているが、性能は彩虹-5がはるかに上回る。

プレデター「MQ-9」無人機の翼幅は20 mで、搭載重量はわずか1400kg、典型任務時に重量250kgのレーザー誘導爆弾とヘルファイアミサイル4発を搭載できる。彩虹-5無人機の翼幅は21mで、最大離陸重量は3300kgに達し、外付けの搭載重量は最大で1000kgが可能だ。同時にヘルファイアミサイル相当のAR-1型ミサイル8発及びAR-2型軽量ミサイル8発を搭載できる。彩虹-5無人機の最大航続距離は1万kmを超え、最大航続時間は60時間。それに対してプレデターB(MQ-9)の航続時間は約30時間に過ぎない。

外部からの質疑もあった。彩虹-5無人機はガソリンエンジンを使用しており、より馬力の大きい先進的なタービンエンジンを使用していない。しかし、タービンエンジンに比べて彩虹のガソリンエンジンはほぼ半分の燃料しか使わず、この設計だと一定の低コスト範囲内で彩虹-5無人機に最大限の作戦任務を遂行させることができる、と石文は言った。

「使用者からの要求さえあれば、我々は技術をさらにグレードアップすることができる」と石文はメディアに表明する。例えば、彩虹-5無人機の翼のアスペクト比を拡大し、搭載物を先進の同時レーダーにするか、2級増圧レシプロエンジン或いはターボプロップエンジンと取り換えるなど。除氷装置を増設すれば彩虹-5は高空飛行無人機へと改良でき、アメリカ空軍のグローバルホーク「RQ-4」の性能に比肩する。彩虹-5無人機が価格性能比の面で優位を占めるのだ。

「高くゆっくり飛行するほうがかえって見つからない」と石文は取材に答える。無人機は一種の「アイデアビジネス」であり、外部の話にそのまま同調してはならない。実用性と市場の需要を熟慮すべきである。

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